2012年5月16日水曜日

TWW2012 concept


◆  concept  





意識のみの存在
Only in the presence of consciousness




この作品は、人間が意識した際にのみ感じる、
自身を取り巻く空間の内を具現化した立体作品である。

表現しようと試みたのは実態の無い存在であるが、
人間皮膚、あるいは被服の周辺で、
常に姿を変化させ、
個体の一部として纏わりつきながら、
他者には個人を彩る個性として認識されているものとして、
私がその存在を感じているものである。

小さな傷を作ってしまった際、
おそらくは痛みなのだろうと思っていたが、
体の外部に傷を守るかの様に存在しているものを感じた。
そして存在を認識し、
想像力によって活動を始め、
自分と常に共生する空間に成長した。

その空間の存在意義としては、
物質的な空間に対して、
自身の保有する純然たる空間を主張すると同時に、
感情と意思が放出される可能な範囲として、
他者との境界を示すものでもあり、
自身の精神的保護を目的としていると考えられる。

しかしその存在が容認され、
生かされるのは、
私の意識が留まる時、
唯一その時だけなのである。




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トーキョーワンダーウォール公募2012(TWW2012)


立体・インスタレーション作品部門
出品申込の際の作品企画書提出コンセプト。
コンセプト・コラージュを同時に制作し、発展させる。


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